2012年4月18日水曜日

錬達叡々:番外編3 出雲見参!その7

2012.4.15~17 神社おそうじ隊 番外編・出雲vol.2 ~その7~

2012-05-27 | 神社おそうじ隊・番外編 出雲



出雲大社摂社・『神魂伊能知奴志神社 ( かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)』。
『命主社(いのちぬしのやしろ)』として知られています。

威容を称える推定樹齢千年のムクの木が、静かに迎えてくれました…。

ご祭神は、造化三神の一柱、神皇産霊神(かみむすびのかみ)が祀られています。
神皇産霊神は、大国主神を何度も救ったカミサマです

本殿の裏には、銅矛や勾玉が江戸時代初期に出土した真名井遺跡。
すぐ近くに、ご神事に用いられる「真名井の清水」があった(ようです…)。



縄で蛇神を顕すのでしょう…。





出雲大社へ向かう途中、名はわかりませんが、やはり摂社が…





この場にて、今回の「おそうじ隊」最後の「大祓詞」を奏上。




出雲大社隣接「出雲大社北島国造館 出雲教」にて、ご参拝。
池のカメにもご挨拶…




そして、『出雲大社』



今回の「出雲・vol.2」に御参加いただいて、初出雲という隊員は4名。
みな、ここまでわりと弾丸であったからなのか、感慨もひとしおのようでした、ね…

拝殿は、現在もまだ平成の大遷宮のため仮殿。
とはいえ、そこはやはり崇敬の厚さを十二分に感じさせていただけました。。。

そして、素鵞(そが)社も相変わらず遙拝所でありつつ、相変わらずのご神威でした。。。









今回は、ここまで
かなりコンパクトにまとめましたが、本当にその場その場、一カ所一カ所濃厚でいろいろあり過ぎまとまりようもないので、文章を極力控えた「記録」としてのご報告とさせていただきました。

初参加の方が4名、そのうち2名の方がワタクシとは初顔合わせということで当初どうなることかと少々気を揉んではいたのですが(まあ、少々ですけど)、ご当地隊のお二方始めさまざまなサポートのおかげさまもあって、無事満了とさせていただくことができました

まずは御参加いただきました皆様に、心よりの感謝を奉じさせていただきます。
ありがとうございました



しかし…
参拝させていただく度にナゾの深まる、ここ出雲。
いつかまた、更なる深みへ…







そして、、、
今回も「おまけ」あり





『羽田航空神社』
安全な空の旅。
心よりの感謝を

錬達叡々:番外編3 出雲見参!その6

2012.4.15~17 神社おそうじ隊 番外編・出雲vol.2 ~その6~

2012-05-24 | 神社おそうじ隊・番外編 出雲



朝焼けの海辺での早朝気功ワークのあと、三日目の始まり


まず最初に訪れたのは、 『日御碕神社』



朱に染まる社殿で知られるこの神社には、御祭神として

日沉宮(ひしずみのみや) 天照大御神(あまてらすおおみかみ)下の宮



その裏側の海には経島(ふじま)があり、もともとはこちらに御鎮座されていた。
小さいですが、クレーン脇のところに鳥居と祠あり。



神の宮(かみのみや)   素盞嗚尊(すさのおのみこと)上の宮



が祀られています。

ご由緒には、

「日の出る所伊勢国五十鈴川の川上に伊勢大神宮を鎮め祀り日の本の昼を守り、出雲国日御碕清江の浜に日沉宮を建て日御碕大神宮と称して日の本の夜を護らん」

と、「夜を護る神社」として勅命を受けたことが記されています。
こちらには、そのほかたくさんのカミサマ方が祀られているのですが…もっとも印象に残ったのは…



『月読神社』

天照大御神
素盞嗚尊

ときて、何かが足りない…
そう思ったかどうかはわかりませんけれど、副長が社務所の神職の方にお尋ねされたことで、この神社の存在を認識
夏ならばダニまみれになるため登れない、ちょっと離れた山中をかき分け、その場所に。。。




これまでで、何だか最も「月読命」を感じた神社、であったかもしれません。
「夜を護る」…なるほど

全員で、大祓詞を奏上。。。




続いて、稲佐の浜へ。
旧暦十月の出雲大社「神在祭」は、この浜辺で行われる「神迎祭」より始まるのです。。。
八百万(やおよろず)のカミガミが参集する際、そのカミガミの使いとして「竜蛇さま」がやってくる、とされています







晴れ晴れとした空に、白砂の美しい浜辺…その様はまさにカミガミ参集の場という印象
ご神事の頃には海も荒れるそうですが、さもありなん、ですね。。。



さて、いよいよ「出雲大社」へ…と、その前に、、、昼食を
稲佐の浜からほど近い平和そば本店



ご当地隊Tさんの情報でしたが、おそばも美味しいうえにセットメニューも充実



わたくし、「唐揚げ丼セット」に
そして、ここではこれを食べなきゃ始まらないとさえ思える…



やさしい甘さの「そばがきぜんざい」
しつこくなく、満足感もたっぷりでデザートにピッタリ



腹ごしらえも終わり…いよいよ、出雲大社へ

錬達叡々:番外編3 出雲見参!その5

2012.4.15~17 神社おそうじ隊 番外編・出雲vol.2 ~その5~

2012-05-22 | 神社おそうじ隊・番外編 出雲




二日目午後。
まず参拝させていただいたのは、出雲国二ノ宮・『佐太神社』
ある意味、今回もっとも興味深い神社でした。。。
出雲國三大社の一つとして杵築(きずき=出雲大社)、熊野、鎌倉時代においても杵築、日御崎とともに「佐陀大社」と称えられたと、ご由緒にあります。

本殿は大社造りの三殿並列は、神社建築史上特筆すべきものといい、国の重要文化財となっているといいます




正中殿に佐太大神(さだのおおかみ)、伊弉諸尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、速玉男命(はやたまおのみこと)、事解男命(ことさかおのみこと)
北殿に天照大神(あまてらすおおかみ)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)
南殿に素盞鳴尊(すさのおのみこと) 秘説四座の神


また、境内脇から山に続く石段を登ると、そこには伊弉冉尊を祀る磐境が。
中世に伊弉冉尊の陵墓である比婆山の神陵を遷し祀った社だという…。
御由緒には、「古代祭祀の対象であり、社殿創建以前の御神座ではないかと思われる」とあります。




そもそもこの山腹の社を教えていただいたのは、こちらの禰宜をされている方でした。
ご挨拶したらスッと通り抜けられ、そのまま女性陣にいろいろ話をされていたのが印象的でした・・・
しかし、そのお話の内容は…大変に興味深いものでした、ね



次に向かったのは、『揖夜神社』
個人的には、もっとも愉しみにしていた神社です



出雲国風土記には「伊布夜社」として記載され、日本書紀斎明天皇五年(695年)の条には「言屋社(いふや)」として登場。
「揖夜大社」「揖夜大明神」と呼ばれ、明治期に現在の「揖夜神社」となったという。

黄泉比良坂(よもつひらさか)。
火の神・カグツチノカミを産みあの世に去ったイザナミノミコトを追いイザナミノミコトは「黄泉ノ国」へ。
しかし全身にウジが這い回り、八つものイカヅチ(雷神)が湧き出し蠢くその姿を恐れ、イザナギノミコトは逃げ出し、あの世とこの世の境の坂道を大岩で塞いでしまう…その坂を「黄泉比良坂」といい、それは出雲の「伊賦夜(いふや)坂」である、と「古事記」ではされています。
この「伊賦夜」は、「揖夜神社」のあるあたりと考えられているのです。
(『出雲國風土記』には、まったく別の記述があるようですが…)



主祭神 伊弉冉命(いざなみのみこと)
配神 大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなびこなのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)、武御名方命(たけみなかたのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)

このあたりをかつては「意宇(おう)郡」といい、古い六つの神社を総称して「意宇六社」というそうです。
その六社とは

熊野大社(松江市八雲町)
真名井神社(松江市山代町)
揖夜神社(松江市東出雲町)
六所神社(松江市大草町)
八重垣神社(松江市佐草町)
神魂神社(松江市大庭町)

とあります。


古の香り濃い、清らかな境内でした。。。



そして、『阿太加夜神社 』
「あだかや」と読みます





ご祭神は、阿太加夜奴志多岐喜比賣命(アダカヤヌシタキギヒメノミコト)。
(基本的に)12年おきに行われる舟神事「ホーランエンヤ」の発着点。
この「ホーランエンヤ」は、宮島の管絃祭、大阪天満の天神祭と並び日本三大船神事と呼ばれ、水の都・松江の誇る全国最大級の船祭りなのだそうです。。
最近では、平成21年5月に開催されたようですね






先ほどの「揖夜神社」にも同様の「龍」が・・・




ここまでけっこうな弾丸参拝ロード(になってしまった)だったのですが、夕暮れのなか、どこはかとなく落ち着きも出てきた頃合い。
本当は、あと一カ所ご参拝…といきたかったのですが、宿泊などの関係でこの日はここで終了




…そして、
前回に引き続き、ずっとお世話になりっぱなしだったご当地隊の御二方は、この二日目までの参加でした
御二方のご好意と、現地での下調べから、車、食事…などなどのご行為なくば、こうまで充実した「おそうじ隊・出雲」になるはずもなく…。
現地では、わたくしの思い違いであの場所でお別れとはわかっておらず、礼を失してしまった感もありそれは多少心残りではありましたが、心より感謝しております。
本当に、ありがとうございました




…松江の美しい街並みを眺めつつ、この日の宿泊先『マリンタラソ出雲』へ
怒濤の三日目へと、続きます。。。