2013年4月19日金曜日

錬達叡々: 2013.4.1 『神社おそうじ隊 見参! 常陸・桜番外編』その2



『御岩神社』

日立市北西部に位置する標高四九二メートル御岩山。
その名の通り山頂一帯に巨岩奇岩がそそり立つ山すそに、この神社は鎮座している。
この一帯の神仏混交した信仰の在り方というものを、濃密に遺す神社、という印象。

茨城大学名誉教授であり、日立市の郷土博物館特別専門員でもある田切美智雄氏率いる調査グループによると、近年話題になった日本最古の地層、約五億年前のカンブリア紀の地層にこの御岩山も含まれ、御岩山の岩石そのものが、まさに五億年前のものであるという。(『常陽藝文』・2013年4月号)






この対龍があるのは、境内の楼門。
楼門は前回、今回とお世話になったS隊員のご主人の会社で二十年前に塗装されているとのこと。



鳥居を入った瞬間から、空間全体に漂う「静」にして「清」なる気。
ピンと張りつめたなかのやわらかさは、とても特徴的で印象深いものでした。




拝殿。

御祭神は、

国常立尊(くにとこたちのみこと)
大国主命(おおくにぬしのみこと) 
伊邪那岐尊(いざなぎのみこと) 
伊邪那美尊(いざなみのみこと) 
他二十二柱

となっていますが…

御岩山総祭神188柱

と、ある…



その広大深遠なる全貌は、いづれの機会に…。



そして、この日最後のご挨拶。


『神峯神社』










日立駅前、平和通りの桜

…を拝見しつつ…

『多賀ステーションホテル』『遊食酒房 栄楽』さんへ。
こちらで、本日の「直会」を


そこでは、ご当地隊・S隊員による

という、自家製の紙芝居
副長のブログ記事にもありますように、とても気持ちのこもった紙芝居でした。

思えば、「ご当地隊」は、2012年5月の「横須賀編」から始まりました。
この「ご当地隊」というネーミングも、実はその前に「出雲・番外編」で、実際にその地の水と空気に触れ、育ち、日々を生きる方々とご一緒させていただき、ナビゲートしていただいたことがその始まりでした。
そして、昨年夏の「近江編」では、さまざまな御縁もいただき、今年始めの「御神事」へと、身と心を向かわさせていただくことにもなりました。

そして、今回。
二月の「常陸編」の時にも強く印象に残ったのは、その地に住まう方々の、その地、その空気、その大地への愛。
この紙芝居にもそれは遺憾無く感じられ…というより、想いが溢れてくるようでした。

そして、この「想い」は、これまでのすべての「ご当地」の方々に共通
ヒトの営み、その地とそのイノチの関わり…「生かされている」ということを、その度ごとに深く実感させていただいております。



日本のカミサマといえば、米、塩、そして酒

今回、S隊員のご主人さまにわざわざ(持ち込みで)ご用意いただいたのは・・・


茨城の地酒  富久心・純米吟醸
この写真、ラベルからも感じられるかもしれませんが、気の入った美味しいお酒でした。

そして、ホテルオーナー自ら出していただいたのは・・・


おとなり・福島の地酒 大七・生もと
いわずと知れた生もと、濃密なコクと頬に染み渡るような飲み口。
ここで、かなり酔いが廻ったような…。

そして、地元のお酒でもあり、その名も・・・


お店の名を冠した大観・純米吟醸『栄楽』
飲みやすく、飲めば飲むほど…という、スッとしたなかにやわらかに広がる旨味…相当廻ったような…



その土地に身と心を置く、ということは、その土地の空気、水、大地を感じるということ。
そして、その地のカミサマにご挨拶をさせていただき、その土地で育まれたモノをいただくということは、とても大切なことだと思っております。
S隊員、そしてご主人さま、今回隊員となっていただいた皆様、ホテルの皆様、そして常陸のカミサマ…
本当にありがとうございました
たぶん、「常陸編」はまだまだ続編があることと思われますので、その節にはよろしければ、何とぞ宜しくお願いいたします。




次回「ご当地隊」は、六月に『福島(会津)』
そろそろ募集になるかと。
よろしければ、チェックしていてくださいね

そして、いよいよ『番外編・大和(奈良)』
二十一日から、始まります。

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